鼓膜チューブ挿入術

鼓膜チューブ挿入術

鼓膜切開術を行っても急性中耳炎を繰り返す場合や、再発を繰り返す滲出性中耳炎に行う治療法で、チュービングとも呼ばれています。中耳を換気して乾燥状態を保つため、鼓膜に小さな穴をあけてシリコンチューブを留置します。

急性中耳炎で鼓膜チューブ挿入術が対象となるケース

急性中耳炎が繰り返し起こる1歳前後の子ども
※抜去は2歳を過ぎてからの検討になります。

鼓膜チューブ挿入術の流れ

麻酔液で鼓膜を浸し、10分置く局所麻酔を行います。鼓膜切開刀で鼓膜に穴を開け、シリコンチューブを挿入したら終了です。
留置する期間には個人差がありますが、1~2年が目安です。日常生活に制限はありませんが、潜水や飛び込みは避けてください。また、毎月受診して経過観察する必要があります。
チューブが自然に抜けることがありますが、再発しないようならそのまま経過観察し、再発するようなら再度チューブを挿入します。

鼓膜チューブ挿入術のメリット

急性中耳炎になる回数を減らすことができますので、発熱などの回数も少なくなりますし、慢性化や重大な合併症を伴う中耳炎まで進行する可能性も大幅に減少します。また、耳が聞こえにくくなることで生活のいろいろな場面での学習機会を逃してしまうことも避けられます。

滲出性中耳炎で鼓膜チューブ挿入術が対象となるケース

  • 耳管が正常に働かずに鼓室に液体がたまっている状態
  • 鼓膜の変形が強い場合
鼓膜チューブ挿入術の流れ

麻酔液で鼓膜を浸し、10分置く局所麻酔を行います。鼓膜切開刀で鼓膜に穴を開け、シリコンチューブを挿入したら終了です。
チューブの留置期間は、個人差がありますが1年半から2年程度が目安です。日常生活に制限はありませんが、潜水や飛び込みは避けてください。また、毎月受診して経過観察する必要があります。
チューブが自然に抜けることがありますが、再発しないようならそのまま経過観察し、再発するようなら再度チューブを挿入します。

鼓膜チューブ挿入術のメリット

滲出性中耳炎は、鼓膜が薄くなって難聴が固定したり、鼓室内粘膜の肥厚、耳小骨の可動性の低下などを引き起こす可能性があり、中耳真珠腫や癒着性中耳炎に進行して視力や脳などに影響を及ぼすことも考えられます。こうしたことだけでなく、耳が聞こえにくくなることで生活のいろいろな場面での学習機会を逃してしまうことも避けられます。

日帰りで鼓膜チューブ挿入術を受けられます

当院では鼓膜麻酔液、あるいは電気によるイオン鼓膜麻酔による局所麻酔だけで行い、日帰りで受けられます。
術後は感染予防のため点耳薬、抗生物質の内服を行います。

料金表

鼓膜チューブ挿入術 8,010円

※費用は3割負担の場合のものになります。

Tel.045-842-0596
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